燕岳(つばくろだけ) 1日目

今年も夏の一大登山イベントを行いました。今年は北アルプスの燕岳。人気No.1の山小屋である燕山荘があることで有名な山です。

先ずは燕岳についての基礎知識。
場所:長野県北アルプス
標高:2762m
キャッチフレーズ:コマクサと花崗岩の王国
特徴:花崗岩でできた独特の山体を持ち、高山植物の女王と言われるコマクサの群生がある。周辺のハイマツ帯には、ライチョウが生息している。(出典Wiki

登山コースについて
一日目:中房燕岳登山口→燕山荘。水平距離3.7km、標高差1257m。
二日目:燕山荘→燕岳→中房燕岳登山口。水平距離4.9km、燕山荘→燕岳標高差51m。

24時に平塚駅集合で、夜通し運転し長野県へ。登山口に着いたのは朝6時くらいだったかな。早朝にも関わらず、駐車場が埋まってて、停め場所を探すのが大変でした。こんな状態なので前日入りする人や、タクシーやバスを利用する人が多いようです。

仮眠をとり、準備をし、9時に登山開始。最初から雨がパラパラ。雨は降らないに越したことはありませんが、潤った木々は美しかったです。

燕岳は高低差の割に距離が短く、急坂で有名です。登山は早く登ることが目的ではありませんので、景色を楽しみながらゆっくりと登りました。


木の根に引っかからないよう注意して歩きます。登り始めてすぐに雨が強まってきました。やはり雨の中歩くのはちょっと大変でしたね。雨男は誰ですか?全く!o(`へ´*o) プンプン!


合戦小屋の手前あたり。標高2200m程。標高が高くなってくると景色が変わります。

先ず、植物の種類が変わります。100m標高が上がることに0.6C気温が下がります。よって標高が高い場所は北に相当する植生になります。垂直方向に植生に変化が見られるためこれを垂直分布と言います。

また気温が低く、微生物による分解が遅いせいか立ち枯れの木々や古い倒木も目立ってきます。

細かい土の粒子が水で下に流れ去るせいか、土地は砂地になってきます。


一日目の行程の2/3ほどの位置にある合戦小屋。標高2489m。雨で身体が濡れていたせいか結構寒かったです。名物のスイカを販売していましたが、食べる気にはなりませんでした。反対に皆カップ麺を食べて暖をとってました。(笑)


大分標高が高くなってきました。もう山頂が見えています。山頂には雪渓も少し見えますね。燕山荘まであと少しです。

ここは山頂に近く、風を遮るものが無いので植物が小柄です。高山の特徴ですね。


綺麗ですね。何という植物でしょう?詳しい方、教えてください。


右手に見える大きな木はダケカンバ。森林限界付近によく生えている木です。


いつものポース。


高さがハンパナイですね。


燕山荘が見えました!皆のテンションアップ。しかし、あとちょっとに見えてもなっかなか近づいてこず、「何で!」の声が。(笑)。多分それは山道を登る速度が遅いためでしょう。山道を登る速度は大体時速1km程度なんです。ですから、通常の感覚の4倍時間がかかるわけです。


山頂には雪が大量に残っていました。雪の上にテントを張っていた人達も沢山いました。


山頂に到着しました。これまで歩いてきた方向の眺めです。キュンとするくらい高いですね。


明日アタックする燕岳。風化した花崗岩が剥き出しの独特の風貌です。


ついに会えましたコマクサ!とっても可愛らしいです。ピンク色の花が可愛いですね。葉っぱもモサモサで可愛いです。

コマクサは漢字では駒草と書きます。駒とは馬のこと。花の形が馬の顔に見えることからついた名前です。


コマクサを見て先ず驚くのはとんでもなく過酷な環境に生えていること。他の植物が全く生えていない山頂の砂礫地に生えています。この環境に適応するためとても長い根を持っているそうです。


燕山荘。ログハウス風の立派な建物です。収容人数が何と600人!こんな高山にこんな立派な建物があるなんて驚きです。

建物の中も掃除・手入れが行き届いており綺麗でした。またスタッフがとても丁寧。流石人気No.1と言われるだけのことはありました。


夕食はハンバーク!山小屋とは思えないほどちゃんとした食事が出てきて驚き。よく山頂のご飯は芯があるといわれますが、ここのはそんなことなく、普通に美味しい芯の無いご飯でした。

この日は泊まり客が多く、寝場所は少し窮屈でしたが。ま、それは仕方がありません。皆で川の字になって仲良く寝ました。

9時就寝。