燕岳(つばくろだけ) 2日目

朝日が5時半に昇るそうでしたので朝5時起床。


5時に外にでるともう空が赤らんでいました。


ご来光を眺めるため泊まり客は総出でミーアキャット状態。


この日は霧があり、時折山頂が霧に飲まれました。強まった朝日が霧の水滴で散乱され、辺りが暖かいオレンジに染まる幻想的な光景が現れました。


5時半。太陽が完全に顔を出しました。30分間の劇的なドラマでした。夜の闇の世界が昼の明るい世界に裏返り、鳥たちが活動を開始しました。自然が目を覚ました瞬間でした。僕らが暮らしている場所では見えにくいものの、毎日こんな劇的なドラマが起きていたのですね。何気なく過ごしている毎日がとても貴重なものに思えました。


朝食をとり、燕岳アタックです。


剥き出しの花崗岩が風雨にさらされ、砂になっていっているようです。


コイワカガミ。生えている場所や姿がコマクサに似ているため、途中までこれがコマクサだと勘違いしていました。

コイワカガミ高山植物でイワカガミの一種。名前の由来はWikiによると、「岩場に生えることと、光沢のある葉を鏡に見立ていること」だそうです。


尾根づたいに歩いてゆきます。この日は霧があるうえに強風でした。天気はイマイチでしたが、天気ばっかりはどうしようもありません。


荒波のような花崗岩


眼鏡岩。


ハクサンイチゲ(白山一花)。ポピュラーな高山植物のようです。今はネットで簡単に花の名前を調べられてとても便利ですね。


さあ、山頂まであと少しです!


とうちゃーく!

残念ながら霧で景色は全く見えませんでした。また強風で、記念撮影をするのも一苦労でした。


只の風景写真じゃありませんよ。中心に黒い岩のようなものがありますよね。


おわかりいただけたであろうか?何と中心にあった黒い岩のようなものは雷鳥だったのである。いやはや大した擬態である。

雷鳥って始めて生で見ましたが、意外と大きいんですね!丸くて可愛いです。丸いのは羽の間に空気層を作り、体温を逃がさないためなのでしょう。

雷鳥は元々寒冷地の鳥で氷河期に日本にやってきました。暖かくなった現在では日本では高山にのみ生息しているようです。具体的には長野県のアルプスにしかおらず、生息数はおよそ3000羽と言われています。そのうちの1匹を見れたのですから、とてもラッキーでした。どうやら雷鳥はガスがかかっているときに現れやすいようです。天敵を避けるためなのでしょう。天気を残念に思いましたが、これは幸運でした。


山頂から燕山荘に戻る間に、一瞬霧が晴れました。緑が鮮やかですね!


イルカ岩。見事にイルカの形をしてますね。2匹いるように見えます。燕岳にはこのように動物等に見える奇岩があります。


燕山荘に戻りティータイム。冷えた身体を温めました。

そこへやってきたのがコマドリ(駒鳥)。鳴き声が馬の鳴き声のように聞こえたことからつけられた名前です。丸くって、小っこくって、羽がツンツンしてて可愛いです。


あとはきた道をピストンで戻り、中房温泉に入って汗を流しました。立派な露天風呂のある良い温泉でした。

写真は燕蕎麦(つばくろそば)。中房温泉のスペシャルメニューのようです。


まとめ
先ずは何よりも事故や怪我無く無事に終えられてよかったです。参加者の皆様のご協力のおかげです。
今回の登山もとっても充実したひと時でした。景色、山小屋、動植物、ご来光、皆素晴らしかったです。
また是非皆で登山に行きましょう!